卒業式の日に知った、優しい娘の本当の気持ち

子育て・反抗期

『今日から、ここを卒業して、新しい門出です』

体育館に響くその言葉を聞きながら、

私は娘とのことを、色々思い出していた。

温かく、桜のつぼみが少しだけ、ふくらみはじめた春の日。

娘の卒業式が無事終わった。

長かった受験。

泣いて、悩んで、不安になって。

親子で必死に駆け抜けた1年だった。

卒業式の日の私は胸がいっぱいだった。

そしてその日、

私は娘の本当の気持ちを、少しだけ知ることになる。

「この子はこんな風に頑張っていたんだ」

母親なのに、ずっと近くにいたはずなのに、

私はまだ娘のことを全部わかってはいなかったのだと思う。

「大学に行きたい」から始まった受験の日々

3人兄弟の真ん中
泣き虫で、感情豊かで、家族思いの甘えん坊。

家族のことが大好きで、いつもふざけて笑わせてくれる。

そんな我が家のお笑い担当だった次女がある日突然言った。

大学に行きたい!

その言葉を聞いた時、私は本当にびっくりした。

兄弟の中でも特に勉強が苦手で、
学年の中でも後ろから数えた方が早いくらいだった次女。

正直、

「大丈夫かな?」
「どこでもいいから、楽しく通える大学が見つかるといいな。」

そんな風に、どこか現実的で楽天的に考えていた。

だけど、そこからの次女の快進撃は

誰もが目を見張るほどだった。

それまでの勉強の基礎が十分ではなかった分、

なかなか、勉強時間✖️成果につながらずに苦しさも多かったと思う。

模試を受ければE判定

泣いて帰ってくる日もあった。

それでも、娘は諦めなかった。
毎日机に何時間も向かい続けた。
その姿は、まるで映画の「ビリギャル」を思わせるようなだった。

そして、いつの間にか、

「ネイネってさあ!」なんて、お姉ちゃんをちょっと馬鹿にしていたでさえ、

静かに応援するようになっていた。

姉の隣に座って、静かに本を読んでいる弟の姿を見た時に、

家族みんなが娘の頑張る姿に動かされているのを感じた。

そして、私自身も、次女の頑張る姿をみながら、

私自身の人生をもう一度振り返っていたのだと思う。
☞その時の気持ちをこちらの記事で書いています。

優しい次女の見えない葛藤

小さな頃の次女は、いつも笑っていて、
ふざけてばかりで、のんびりした子だった。

でも、今思えば、その明るさの裏で

次女なりの葛藤をかかえていたのかもしれない。

3人兄弟の真ん中。

いつも周りをよくみて、

空気を読んで、

誰かが困っていたらさりげなく手を差しのべる。

そんな優しい子だった。

だからこそ、娘は知らないうちに

私たちの期待に応えたいと思っていたのかもしれない。

私たち家族を安心させたい。

喜ばせたい。

そんな気持ちを、

ずっと心の中に抱えていたのかもしれない。

私はずっと、「まもってあげなきゃ!」

と思っていたけど、

だけど、本当は、私たちが守られていたのかもしれない。

娘は私が思っているよりも、ずっと強かったのだ。

合格の日に初めて知った娘の本音

「笑顔がかわいいね」

「あなたは笑っていてくれたらいいよ」

「性格が良いから大丈夫」

私たち親も含めて周りの家族は、

次女にそんな言葉をよくかけていた。

励ましているつもりだった。

そのままの存在でいいんだよと伝えていたつもりだった。

でも合格発表の日、

娘がぽつりと言った言葉に、

私は息が止まりそうになった。

「やっとお姉ちゃんたち(従兄弟を含んでいる)同じ位置に立てた。」

その瞬間、

私は初めて気づいた。

「ああ、この子はずっと、、、」

自分だけ置いてかれているような気持ちを抱えていたのかもしれない。と。

明るくて、優しくて、

いつも笑っている次女。

私は勝手に、

「この子はこのままで幸せなんだ」と思い込んでいた。

でも本当は、

「私だって頑張れる」

「私だって認めてもらいたい」

そんな想いを、ずっと心の奥にしまい込んでいたのかもしれない。

「大学に行きたい!」

あの日の言葉は、

ただ進学したいだけじゃなかった。

自分の力で前に進みたい。

自分の居場所を自分自身でちゃんと認めたい。

そんな次女の強い想いが込められていたのかもしれない。

私は母親なのに、

ずっと近くにいたはずなのに、

本当の娘の気持ちを、

ちゃんと見れていなかったのかもしれない。

親になって初めて気がついたこと〜大学受験が教えてくれた親子の時間〜

子どもは、私たちが思っている以上に

たくさんの気持ちを胸の中に抱えながら、

前に進んでいるのかもしれない。

親はつい、

「大丈夫だよ」

「心配ないよ」

と言ってしまう。

でも、本当に大切なのは、

その言葉の奥にある気持ちに
気づこうとすることだったのかもしれない。

受験が終わっても、

親でいる時間は、まだまだ続いていく。

だけど、これからは、

「守ってあげなきゃ」だけじゃなく

子供自身の力を信じながら、

少し肩の力を抜いて、

子どもと一緒に、ゆっくり歩いていけたらと思う。

娘の卒業式の日。

私は娘の成長だけでなく、

母親としての未熟さにも気づかされた気がしている。

こんな風に一歩一歩子育てをしている私のついてはこちらに書いています

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