受験がすべて終わった。
悩んで苦しんだ、進学先の大学も住むアパートも決まった。
「やっと終わった。」
そう思ったはずの私の心は少し寂しかった。
いつでも、私を頼っていた娘が、
急に大人になったようにみえたのだ。
自分で進学先を選び、一歩一歩進む娘が
自分の未来を選ぼうとする姿が、
嬉しいはずなのに、少し置いてかれるような気がしていた。
急に娘が大人になったように見えて、
嬉しいのに少し寂しかった日のことは
こちらに書いてあります。
☞ピンク色に染まった娘の髪と、少しだけ戸惑う母の気持ち
今まで、娘は「子供」でいてくれた
ママといるのが一番いいわ!
人に気を使いすぎてしまう、優しい次女
高校になって、友達も好きだけど、
ママといる方が楽だと言って
私たち親子はいつでも姉妹のように何でも話してきた。
友達のこと。好きな人のこと。彼氏とけんかした日のこと。
嬉しかったことも、悲しかったことも
娘はいつも私に話してくれた。
不安そうにしている時には、
「私が守ってあげなきゃ」と思っていた。
私には、次女はどこか、
甘えん坊でつい手をかけてあげたくなる存在だった。
だから、私はどこかで、安心していたのかもしれない。
「この子はまだ子供でいてくれる」
そんな風に甘えてくれる次女が大好きで、かわいくて
親でいられることが幸せでたまらないと思っていた。
そんな私の気持ちとは裏腹に、
娘は少しずつ前を向き始めていたのかもしれない。
少しずつ変わり始めた娘
進学する大学を決めたころから
娘の態度や言葉に、
小さな変化を感じることが増えていった。
それは反抗という感じではなかった。
突き放すものでもなく、
冷たいわけでもない。
娘はただ、静かに「前に進もう」としているようにみえた。
今までは何かあるたびに、私に相談してきた娘が、
いつの間にかラインで友達に相談するようになっていた。
私が口を出そうとすれば、
「大丈夫」そんな短い言葉が返ってきた。
「娘は何を考えているのかな?」
「私の出番はもう終わったのかな?」
と、少し寂しくなった。
でも、本当は急に変わったわけではなく、
私が気づかないうちに、
もっと前から少しずつ自分の力で前に進み始めていたのだ。
娘の成長を喜びたい
以前のように娘がなんでも私に話すわけではなくなった。
だけど、それは私が必要なくなったとかではない。
娘が自分で考え、自分で選ぼうとしているだけなのだ。
そう思えた時、
私は少し寂しいけれど、
少しだけ静かになった自分に気が付いた。
子どもは、いつか親の手を離れていく。
頭ではずっと分かっているつもりでも、
目の当たりにすると、やっぱり少し寂しい。
それでも、この寂しさごと、
ずっと「母」でいたいと思う。
そして、子離れは簡単にできないけど、
それでも、娘が前に進むなら、
私も少しずつ、手を離す練習をしていこうと思う。
不器用でも、私らしい母でいられたら、
それでいい。

