今日も私はスマホと戦っている~思春期の息子と伝わらない親心~

子育て・反抗期

来週から春休みだからね!

そんな会話が最近の私には恐怖の合図に聞こえる。

家にいる時間が増えれば増えるほど、私の視界に飛び込んでくるのは

ソファーに寝転がり、延々とスマホを眺める息子の姿だ。

動画。

ゲーム。

SNS。

見ているだけで、なんだかイライラしてくる。

「ちょっとは勉強したら?」

「ずっとスマホばかり見て!」

気が付けば、今日も同じことを言っている。

でも、言えば言うほど、息子の無表情になってくる。

どうしてスマホを見ているといけないの!

ちょっと!スマホばかり見ていないでよ。

もはや、私の口癖のみたいになっている。

私の言葉に、息子はスマホから目も離さず、

淡々と”正論”を返してくる。

「ちゃんとやることはやっているよ。」

確かにそうなのだ。

野球も頑張っている。

宿題はもちろん、自主勉もやっている。

・・・そう言われると、もう何も言えなくなる。

ちゃんとやることはやっている。

彼は彼なりに、ちゃんとやっているのだ。。

しかも、私だって気がつけば、スマホを見ている。

ほんの少しのつもりが、あっという間に時間が過ぎていることだってある。

自分を棚に上げて、怒っているのは自覚はある。

それでも、目の前でずーっと画面を見続けている姿を見ると、

胸の奥の方から、イライラとモヤモヤが湧いてくる。

どうしてそんなに嫌なのだろう?

「目が悪くなるから?」

「姿勢が悪くなるから?」

「考える力がなくなる気がするから?」

後から理由をさがして、自分を正当化してみる。

けれど、どれもどこか説得力に欠けるような気もして、

注意する言葉さえ、宙に浮いてしまう。

そして、そんなある日、ついに言ってしまった!!

そんな時間の無駄のようなことしていないで!
「ネイネ」が大変だったの見てきたんでしょ!

息子は息子で

途端に息子はむっとした顔をした。

「マジうざいよ!”ネイネ”と同じにしないで!」

そういう息子に少し驚いた。

息子はどちらかというとマイペースで

人のことなんか気にしないタイプだと思っていたからだ。

お姉ちゃんと比べられることを

そんな風に嫌がっていたなんて思ってもみなかった。

そして同時に、私の言葉にも戸惑った。

私はただ、

「今のうちにできることはやっておいた方がいいよ」

そう伝えたかっただけなのだ。

届かない親心

お姉ちゃんたちの受験を一番いい特等席で見てきたはずの息子。

長女は推薦入試。

次女は一般入試。

小さいころあまり勉強をしてこなかった次女は

高校制になってから本当に苦労していた。

合格を手にするまでの吐きそうなほどのプレッシャー。

眠れない夜。

そして、「もっと早くからやっておけばよかった」

そういって泣いていた姿も、私はずっと見てきた。

だからこそ、息子には選べる道を増やしてほしい。

少しでも公開を減らしてほしい。

そう思ってしまう。

「今スマホを触っているその時間を、未来の自分のために使ってほしい」

それが私の本音だ。

でも、中2の息子にとって、

姉たちの経験はあくまで「他人の物語」

スマホの画面から流れる刺激的な世界の方が、

きっと今はずっと魅力的だ。

だから、私の言葉は単なる『ノイズ』のようにしか聞こえていないのかもしれない。

時間は、誰にでも平等だ。

そして、家族で過ごせる時間なんて本当に限られている。
(ま、これはきっと親だけが知っている)

「時間を大切にしてほしい」

その言葉の裏には、「後悔してほしくない」

そんな気持ちが隠れている。

いつか息子が息子が大人になって、

大切な誰かをを守る立場になった時に、

子のもどかしさは、届くのかもしれないな。

今日も変わらずスマホと戦う

今日も息子は帰ってくると、

「ただいま」よりも先に

泥だらけのままスマホを触るだろう。

そして、私はいつもと同じように

「スマホばっかり見て!」と怒るのだろう。

息子が、私の気持ちに気がつく日はずっと先かもしれない。

もしかしたら、そのころには私の方が、

「スマホっていいよね!」なんて言っているかもしれない。

それは、まだ分からない。

でも今日も息子は野球を一生懸命にやっている。

元気に笑って、家族みんなと一緒に、ご飯をもりもり食べて

そして、またスマホを見ている。

そんな毎日がちゃんと幸せなんだと思う。

とはいえ、私は明日もきっとスマホと戦うだろう(笑)

「スマホばっかり見ないで~」と。

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