2190グラムで生まれたあなたへ|大学卒業の日に母が伝えたいこと

暮らしと家族

2190グラムで生まれた小さなあなたへ。

大学卒業の日を迎えたあなたを見ながら
私は何度も、
あなたが生まれた日のことを
思い出していました。

あまりにも小さくて、保育器に入っていたあなたの姿。

小さくて、泣き虫だったあなたのこと。

優しいお姉ちゃんだった日のこと。

うまく向き合えなかった日のこと。

「ママとは違う人間なんだから」と言われた日のこと。

家を出る前にくれた手紙のこと。

いろんな場面が何度も心に浮かびました。

あの日の小さな赤ちゃんだったあなたが

大学を卒業し

これから社会へ出ていくなんて。

うれしいのに

少し信じられないような気持ちでした。

小さくて、泣き虫だったあなた

小さな頃のあなたは細くて、泣き虫で、

いつも私の後ろにくっついていたね

保育園に連れて行くと

私と離れられず、

抱っこで離れる覚悟がつくまで、

保育園の中を何周も

ぐるぐるまわるのが

お別れの儀式だったよね。

学童に入ってからは迎えに行くと、

いつも隅の方で本を読んでいたね。

そんなあなたが

少しずつ大きくなっていく姿を

私はずっと近くで見てきました。

優しいお姉ちゃんだった日

妹が生まれた時

あなたはまだたったの4歳だったのに、

私が疲れて寝てしまうと、

泣いた妹を抱っこして

一生懸命にあやしてくれていたね。

「赤ちゃんを産んでくれてありがとう」

そう言って嬉しそうに笑った

あなたの笑顔は

私は一生忘れないと思います。

あんなに繊細で

人見知りで泣き虫だったあなた。

それなのに、

いつの頃からか、

学級委員をしたり、

部長を務めたり、

人の前で堂々と話すようになっていました。

その姿を見るたびに、

ママはいつも信じられないような

不思議な気持ちになっていました。

うまく向き合えなかった日もあった

子育てが得意じゃないママは、

「お姉ちゃんなんだから」とか

「そんなことでぐずぐずしていないで!」と

怒ってばかりいたときもありました。

しっかり育てなくちゃいけない!

幸せになるには、

こうじゃなきゃいけない。

そんなふうに決めつけて、

あなたの気持ちをわかってあげようと

していなかった時も、

多くあったかもしれません。

私とは違う1人の人間なのに。

私と同じようにしたら

あなたも幸せに生きられるのじゃないか。

そんなふうに思いこんでいたのかもしれません。

私よりも、もっと幸せになって欲しい。

そう思いすぎるあまり、

あなたの気持ちを

置き去りにしてしまったことが

きっとあったと思います。

「ママとは違う人間なんだから」そう言われた日

あなたの思春期の頃は

あなたの心が不安定になるたび、

私の心もいつも上がったり下がったりして、

喧嘩ばかりしていたね。

ある時、

あなたは泣きながら、

「ママの思うようには生きられない。」

「ママとは違う人間なんだから。」

そう言ったよね。

その言葉にはっとした事

今でもはっきり思い出します。

あの時は苦しかったけれど、

今なら少し分かるような気がしています。

あなたはあなたの人生を

しっかり自分で歩いていきたいと思っていたんだと。

家を出る日にくれた手紙

大学に行くために家を出るあなたに

私はなんて声をかけたらよいのか

わからなくて

何も言えずに見送る私に

あなたはお手紙をくれたね。

涙が溢れて止められませんでした。

そのお手紙は、今でも私の大切な宝物です。

過ぎてみると、子育ては

自分が一生懸命あなたのために

与えているものだと思っていたけど、

本当は違ったような気がしています。

たくさん与えてもらっていたのは

私の方だったとつくづく感じます。

大学卒業の日に伝えたいこと

あなたに言いたい。

ママの子で生まれてきてくれて本当にありがとう。

小さく生まれたあなたが、

泣きむしだったあなたが、

自分の足でここまで歩いてきたこと。

それは、ママにとって、

何よりも大きな幸せです。

これからも、ママはずっとあなたのママです。

どうか、あなたの思う幸せの道を

あなたらしくゆっくり歩んでいけますように!

離れていても、

心はずっとつながっているよ。

娘が家を出ても、
心のどこかではまだつながっている。
そんな気持ちはこちらの記事にも書いています。
産婦人科ナースの私が、大人になる娘との「心のへその緒」を切れないわけ

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