大学受験を終えて、娘から息子へ。〜冷蔵庫のプチトマトが教えてくれたこと~

受験・進学

娘と必死に走り抜けた1年が終わった!

何よりも娘のことを優先にした1年だった

まだ、合格発表の前だけど、娘はすっかり前を向き
憑き物でも落ちたように穏やかな顔で家の片づけを始めている

娘の安堵している姿を見るたび、私もようやく胸をなでおろす

だけど、ふと気が付くと、
私の日常だけが迷子になっているような気がする時がある。

主婦として、アラフィフナースとして。

受験の間、見て見ぬふりをしていたごちゃごちゃな家の中を見渡しながら
私は思う。

あれ?私ってこれからどうやって『普通の生活』
に戻ればいいんだっけ?

燃え尽き症候群なのかな。
忙しくて、早く終わってほしいと思っていたのに
少し寂しいような不思議な感覚。

受験を終えた母の「燃え尽きたような気持ち」と、
間もなく始まる息子との新しい受験への不安。

あの頃の、揺れ動く素直な気持ちを綴っています。

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「迷子になった日常」と「自分を整える」こと

朝、まだ暗いうちに目が覚める
もうお弁当は作らなくてもいいのに、
つい買ってしまったプチトマトが、
冷蔵庫で、迷子になっている。

『ふぅ。』と深く息を吐いて、

とりあえず、ストーブを付け、お湯を沸かす。

一人分のコーヒーを入れて、パソコンを開く。

せっかく自分だけの時間ができたはずなのに、
どこか落ち着かない。

開いたパソコンはそのまま。
コーヒーを一口飲んで、
隣に寝ているワンコをそっと撫でる。

『あったかいな・・・。』

私の気持ちとは関係なく日常は流れる

このまま、ワンコとイチャイチャしていたい。
でも、私の気持ちとは関係なく、
我が家の時間は流れていく。

ご飯を作って、
洗濯を干して、
子供を送り出したら、

「さ、今度はナースの私に戻る時間」

そんな毎日を過ごしているうちに、
あっという間に引越しする家を決めたり、
引越しの準備も始まった。

ふと、目を上げると、
そこには息子の姿。

立ち止まってはいられない。

来年は、息子が高校受験を迎える。

娘が走ってきた道を

今度は息子が少しずつ歩き始めているのだ。

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止まらない時計。次は息子の高校受験へ

中学2年生の息子

お姉ちゃんが必死に机に向かう姿を、近くで見てきた。

時折、感化されたように隣で教科書をめくる姿を見て
「彼なりに何かを感じているんだな」と期待したこともあったけれど。

現実は、そう甘くない。

彼の片手には、いつもスマホがある。
「やらなきゃ」という思いと、誘惑に勝てない自分。

その葛藤が見えるからこそ、つい声をかけてしまうけれど、
返ってくるのは拒絶の言葉。

うざい!ねえねと同じにしないで!

そんな風に怒り出す彼の背中に、私は何度ため息をついただろう。

お姉ちゃんの時の「成功体験」が、彼には通用しない。

むしろ、その経験が彼を追い詰めてしまうことだってあるのかもしれない。

彼には彼の、歩き方がある。

頭ではそう分かっている。

それでも、スマホばかり見ている息子を見ると、
つい口を出してしまう。

母親ってなかなか変われないのだ。

私なりの向き合い方

お姉ちゃんの受験が終わっても、
私の心はまだ「次」への準備ができていなかった。

息子との間にある、スマホという壁。

思春期という、触れれば壊れてしまいそうで、
少し間違えれば爆発しそうな、難しい年頃。

お姉ちゃんの時と同じやり方は、きっと通用しない。

娘と同じように歩かせようとするのではなく、
息子には息子の歩き方がある。

私自身が、息子との新しい「向き合い方」を
見つけていかなければならないと思う。

まずは、冷蔵庫で迷子になっているプチトマトを片付けよう。
きっと、それが娘の受験を終えた最初に一歩になる。

立ち止まっていた時間も、
何も手につかなかった朝も、
無駄ではなかった。

そうやって少しずつ気持ちを整えながら、
私はまた日常に戻る。

その先には、
娘とは違う道を歩く息子との新しい時間が待っている。

あの朝、冷蔵庫に残っていたプチトマトが、
また新しい一歩が始まることを
静かに教えてくれた。

今はこの「立ち止まっている時間」も
大切なプロセスなんだと自分に言い聞かせながら。

ゆっくりで、いいから前に進もう!

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