受験を支える母の孤独~言えなかった本音の置き場所~

受験と家族

言えない母の本音

受験は子供のものだと思っていた。

必死で頑張る娘の隣で

「大丈夫?」とも「頑張って!」とも言えずにいた。

辛い想いをしている娘の前で、涙を見せてはいけないと思っていた。

隣で、何も言わない夫の前では、弱音を吐いてはいけないと思っていた。

周りにいる、受験に成功して、「何とかなるから」という人たちには、

この気持ちはわかってもらえないと思っていた。

でも、本当は不安で心細くて、ずっと誰かに聞いてもらいたかった。

娘とぶつかった夜.泣けない私

模試の結果の話をすると、空気がピリッと変わった。
「どうだった?」と聞いただけなのに、娘の表情は硬くなる。

受験が近づくにつれ受ける大学の話をするたびに
小さな衝突が増えた。

決めたら言うし!しつこい!ちゃんと考えている!

そう突き放されたとき、何かを間違えた気がして

でも、何が正解かわからなくなって、涙が出そうになった。

☞受験中のイライラについては、こちらにも書いています

受験には親もやることがある!

でも、泣くわけにはいかなかった。

娘が1番辛いことは十分すぎるほどに感じていたし

親は強くなくちゃいけないと思っていた。
(やらなきゃいけないこともたくさんあるしね)

受験する大学の募集要項を調べて、
受験料の振込期限を気にしないといけない。
宿泊先も探さないといけない。

頭の中はずっと忙しかった。

でもその忙しさは、

不安をごまかすためのようでもあった。

娘の言葉に傷ついた夜、

私はひとりで大学のホームページを開いていた。

置いていかれないように。

ちゃんと支えられるように。

私は、本当はただ、怖かったのだと思う。

誰にも言えなかった。

娘には言えない。

夫にも言えない。

「絶対、大丈夫だよ」と笑う人たちにも、

本当の不安は出せなかった。

強くいなきゃいけない側は、

弱くなる場所がない。

私の気持ちを置いた場所

そんな夜に、子供達も夫も寝た後、

私はパソコンをそっと開く

言葉をここに置くために。

答えをもらうためじゃない。

正解を知りたかったわけでもない。

ただ、「そう思ってもいい」と言ってもらえるだけでよかった。

書いて、読んで、

少し落ち着いて、

また母に戻る。

それを何度も繰り返していた。

ブログを書き始めた頃

娘の頑張る姿に私も何かしなきゃと思って、ブログを始めたと綴った。

だけど、今、ゆっくり考えてみると

本当は不安を吐き出す場所が欲しかったのかもしれない。

受験は子どものもの。

でも、支える側にも心はある。

あの時のあの孤独があったからこそ、

私は娘の隣に立ち続けられたのかもしれない。

聞いてもらえる場所があったことに、

私は静かに感謝している。

受験が終わった日、私はうれしさの後に押し寄せた「母の現実」を感じました。
その日のことはこちらに書いています

同じように強くいなくちゃと思っている母がいたら、またここに立ち寄ってもらえたら嬉しいです。

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