まだ、薄暗い明け方
寒い中布団から飛び起きる
いつものように台所に立ちかけて、ふと手が止まる
もう、お弁当作らなくていいんだった!
受験勉強が始まってから、365日
ほとんど欠かすことなく作ったお弁当
それが今日からはもうありません。
「ほっとした」
でも、それだけではありませんでした。
ほっとした朝のこと
今まで、必死にやってきた
嫌々やってきたのではもちろんないけれど、
やっぱり、毎日の送迎やお弁当は「大変」以外の言葉では言えないと思う。
誰も起きていない時間に一人きりで、台所に立つ
寒くて布団から出たくない日もあったし
眠くて、起きられず、焦った日もある
「毎日毎日嫌になっちゃう」そんな風に思ったことも
それでも、無事におわってみると
ここまで、頑張れて良かったなと今は心から思う
受験中は親として何ができるかをいつも考えていました
ぽっかりとあいた心
あんなに嫌だと思ったこともあるお弁当に、寒くてつらかった送迎。
なくなってみるとその時間がぽっかりと空いてしまった!
朝って、いったい何すればいいんだっけ?
ストーブの前に三角座りしてワンコと一緒に
しばらくぼーっとする

洗濯もあるし、朝ご飯の支度もあることは頭では分かっているけれど
それでも、私の心はぽっかりと穴が開いたみたいに
何をしたらよいのかわからなくなっていた。
試験は終わったはずなのに
試験は終わった!
娘も全部出し切ったと。
でも、私の心は何となくソワソワしている
娘があれだけ頑張っていたのだから、「大丈夫!」と思えるときもある
でも、娘の「難しかった!」の言葉を聞くと
「もしもだめならどうしよう?」という不安から離れられなくなる
「受験終わったら、ご飯行こうね」という友達からの返信もできないままだ。
合格を前提の話も、そうでなかった場合の話も
どちらもできずにいる。
とにかく、もう少し。
あと少し。
ただ待つしかないのだろう。
考えても仕方ないのに、浮かぶお金の心配
待つしかないことは分かっているけれど
頭の中ではいろんなことを考えてしまう
引っ越しはどうなるのか?
合格発表の後からでも、家はちゃんと探せるのか?
入学金は?
滑り止めが先に受かっていた場合、どうする?
何にも決められないのに
ときどき通帳を出してみては、眺めてしまう。
合格までにできることは?
結局、今の私にはできることは何もないのだ
不安はきっと消えないけど
何もできないのならこの先、家を巣立つ娘との時間を楽しんでみよう。
一緒にパパのお弁当を作ってみよう!

洗濯物を干したり、部屋のお掃除したりしてみよう
大学生になるから、洋服を一緒に選ぶのもいいな
せっかく一人暮らしするんだから、一緒に家具も見に行ってみよう
娘と過ごせるあと少しの時間
一瞬一瞬を大切にしようと思う